この記事では、高配当株の探し方について解説していきます。



なんか難しそう。。。



慣れてくれば簡単だけど、最初は難しく感じるかも。。
ちなみに私は決算ごとにチェックして、レポート作成しているよ。
下記にNTTのレポート例を添付するので見てみて。



ちなみに銘柄スカウターは口座開設しないと使えないよ。
取引しなくても、口座開設だけで使えるので開設をおすすめするよ。
口座開設リンクを貼っておくね。
チェックする資料
主に貸借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)の2つを見ていくことになります。
貸借対照表(B/S)
貸借対照表(B/S)とは、会社の財産とお金の集め方をまとめた表です。
大きく「資産」「負債」「純資産」の3つに分かれています。
資産は、現金や建物など会社が持っているもの。
負債は、借入金など返さなければいけないお金。
純資産は、資本金や利益の蓄積など返す必要のないお金です。
貸借対照表のポイントは、
「資産=負債+純資産」という関係が必ず成り立つこと。
つまり、会社が持っているもの(資産)は、
借りたお金(負債)と自分のお金(純資産)でできている、ということです。
この表を見ることで、会社の財務状況や安全性が分かります。
損益計算書(P/L)
損益計算書(P/L)とは、会社が一定期間でどれだけ利益を出したかをまとめた表です。
収益(売上)から費用を引いて、最終的な利益を計算します。
基本の流れはシンプルで、
「売上 − 費用 = 利益」です。
たとえば、商品を売って得た売上から、仕入れや人件費、経費などを差し引いた結果、どれだけ儲かったのかが分かります。
損益計算書のポイントは、「1年間の成績表」であること。
貸借対照表がある時点の財産を表すのに対し、損益計算書は期間中の経営成績を表します。
この表を見ることで、会社がしっかり利益を出せているかどうかが分かります。



IR BANKなどの有報(有価証券報告書)で見れるよ
例えばNTTだとこのURLになるよ。
決算なら通期→遷移先のPDFで見れるよ



書いてある内容が多すぎて何処見ればいいかわかんないよ。



そうだよね。
有価証券報告書は、最初の方にある事業の状況(どのような事業をしていて、今後のリスクはどのようなことがあるか)だけ確認して、指標はIR BANKやマネックス証券の銘柄スカウターで確認するのがいいよ。



指標は最低過去5年分くらいみるといいです。
複数年分が表になっているので、増減はすぐわかると思います。
重要な指標(資産状況)
流動資産
流動資産とは、1年以内に現金化できる資産のことです。現金や有価証券です。
チェック内容
過去と比べて減少傾向でないか。減少している場合は、資金繰りが悪化していることなります。
受取手形及び売掛金
受取手形及び売掛金とは、商品やサービスを提供したものの、まだ回収していないお金(売上の未回収分)のことです。
チェック内容
過去と比べて増加していないか。増加している場合は貸し倒れリスクがあります。
自己資本比率(自己資本÷総資産)
会社の総資産に対して自己資本(純資産)がどれくらいあるかを示す指標です。
この数値が高いほど、借入に頼らず自分の資本で経営している割合が高く、財務的に安定していると判断されます。
チェック内容
最低40%以上できれば50%以上が望ましい。20%以下ならリスクが高いです。
※業界によりますので、業界平均などを調べるとよいです。例えば銀行などは事業の特色から低いです。
負債比率(負債÷自己資本)
自己資本(純資産)に対してどれくらい負債があるかを示す指標です。
この数値が高いほど借入などの負債に依存している割合が高く、財務リスクが大きいと判断されます。
チェック内容
200%以下が望ましい。300%以上なら財務リスクが高いです。
※業界によりますので、業界平均などを調べるとよいです。例えば銀行などは事業の特色から高いです。
流動比率(流動資産÷流動負債)
会社の短期的な支払い能力を示す指標です。
1年以内に現金化できる資産(流動資産)が、1年以内に支払う必要がある負債(流動負債)の何倍あるかを表します。
この数値が高いほど、短期的な資金繰りに余裕があり、安全性が高いと判断されます。
チェック内容
100%以上できれば200%以上が望ましい。100%未満だと短期の支払に不安となる。
重要な指標(事業の状況)
売上高
会社が商品やサービスを提供して得た収入の合計額のことです。
いわゆる「会社の規模」を表す基本的な指標で、損益計算書の一番上に記載されます。
売上高はあくまで収入の総額であり、ここから仕入れや人件費、経費などを差し引いて、最終的な利益が計算されます。
チェック内容
売り上げの安定性チェック(減少傾向でないか)
売上成長率
売上高が前年と比べてどれくらい増減したかを示す指標です。
会社の成長スピードを測るためによく使われます。
例えば、前年の売上が100万円で今年が120万円なら、売上成長率は20%となります。
チェック内容
プラス成長しているかチェック。特に10%以上なら成長企業。
原価率
原価率とは、売上高に対して原価(仕入れや製造コスト)がどれくらいかかっているかを示す指標です。
この数値が低いほど利益を出しやすく、高いほど利益が出にくいと判断されます。
チェック内容
年々上昇していないかチェック。上昇は利益圧迫。
当期純利益
当期純利益とは、会社が一定期間のすべての収益と費用を計算したうえで、最終的に残った利益のことです。
売上から始まり、原価や人件費、経費、利息、税金などすべてを差し引いた後に残るのが当期純利益です。
この利益は、会社の実質的な儲けを示しており、配当や内部留保の原資になります。
当期純利益が安定して増えている企業は、収益力が高く、健全な経営をしていると判断されます。
チェック内容
年々上昇しているかチェック。売り上げが伸びても純利益が減っているとコスト管理に問題あり。
営業利益率
営業利益率とは、売上高に対して営業利益がどれくらいあるかを示す指標です。
本業でどれだけ効率よく利益を出しているかが分かります。
例えば、売上が100万円で営業利益が10万円の場合、営業利益率は10%となります。
この数値が高いほど、本業の収益力が高いと判断されます。
チェック内容
営業利益率は一般的に5%以上なら優秀、10%以上なら高収益企業。
ROE(自己資本利益率)(当期純利益 ÷ 自己資本)
ROE(自己資本利益率)とは、自己資本を使ってどれだけ効率よく利益を生み出しているかを示す指標です。
株主のお金をどれだけうまく活用しているかを見ることができます。
例えば、自己資本が100万円で当期純利益が10万円の場合、ROEは10%となります。
この数値が高いほど、少ない資本で効率よく利益を出していると判断されます。
チェック内容
10%以上なら優秀、5%以下は低収益企業。
ROA(総資産利益率)(当期純利益 ÷ 総資産)
ROA(総資産利益率)とは、会社が持っているすべての資産を使って、どれだけ効率よく利益を生み出しているかを示す指標です。
この数値が高いほど、資産を有効に活用して利益を出していると判断されます。
チェック内容
5%以上であれば効率的な経営。
EPS(1株当たり利益)(当期純利益 ÷ 発行済株式数)
EPS(1株当たり利益)とは、会社の当期純利益を発行済株式数で割った指標です。
1株あたりどれだけ利益を生み出しているかを表します。
例えば、当期純利益が1億円で発行済株式数が100万株の場合、EPSは100円となります。
EPSが高いほど、株主にとっての収益力が高いと判断されます。
チェック内容
右肩上がりで増加しているかチェック。
重要な指標(キャッシュフロー)
営業CF
営業CF(営業キャッシュフロー)とは、会社の本業によって実際に得た現金の流れを示す指標です。
商品やサービスの販売で入ってきたお金から、仕入れや人件費などの支払いを差し引いた、実際の現金収支を表します。
損益計算書の利益とは異なり、現金ベースで見るのが特徴です。
例えば、売上があっても売掛金で回収できていない場合、利益は出ていても営業CFは少なくなることがあります。
チェック内容
安定してプラスになっているかチェック。
投資CF
投資CF(投資キャッシュフロー)とは、設備投資や資産の売買などによる現金の出入りを示す指標です。
会社が将来の成長のためにどれだけ投資しているかが分かります。
投資CFのポイントは、
・マイナス:積極的に投資している(成長段階で多い)
・プラス:資産を売却して現金を得ている状態
一般的に、成長企業は投資CFがマイナスになることが多く、
それ自体が必ずしも悪いわけではありません。
チェック内容
投資が営業CFを上回っていないか。特に過剰投資をしていないかチェック。
財務CF
財務CF(財務キャッシュフロー)とは、資金の調達や返済など、財務活動による現金の出入りを示す指標です。
会社がどのようにお金を集め、また返しているかが分かります。
主な内容としては、
・借入金の増減(借りる・返す)
・株式の発行(増資)
・配当金の支払い などがあります。
財務CFのポイントは、
・プラス:借入や増資で資金を調達している
・マイナス:借入の返済や配当の支払いを行っている
例えば、成長企業は投資のために資金調達を行い、財務CFがプラスになることがあります。
一方、安定企業は借入の返済や配当支払いにより、マイナスになる傾向があります。
チェック内容
過剰なプラス(借入が増えていないか)、マイナス(配当無理していないか)になっていないかチェック
フリーCF(営業CF + 投資CF)
フリーCF(フリーキャッシュフロー)とは、会社が自由に使える現金のことです。
本業で稼いだ現金(営業CF)から、設備投資などに使った現金(投資CF)を差し引いて計算します。
この数値がプラスであれば、借入返済や配当、内部留保などに使える余裕資金があることを意味します。
一方、マイナスの場合は、投資に積極的である可能性もありますが、資金繰りには注意が必要です。
チェック内容
継続してプラスになっているかチェック



いったん重要な指標はこのくらいかな。
他にもいくつか指標を確認したり、国内、海外の売上比率も見たりもするけど正解はないので、気になったら調べてみるのがいいと思う。



全部クリアしている企業あるの?



一部あると思うけど、必ずしも全部にこだわらなくてもいいかな。
あくまでバランスが大事だよ。
例えば、ROE10%以上が優秀って記載したけど、8%でも他の指標が良ければ購入判断としてもよいかな。
あとはNTT、ソフトバンク、KDDIなど競合他社を確認していくとこの企業を買ってもよいかという判断ができるようになるよ。



Excelなどでまとめると判断しやすそうだね。
購入するタイミング



企業分析していいなと思ったら、いつ買っていいの?



ここが一番悩むポイントだよね。
一般的な購入タイミング、私の購入タイミングを書いていくね。
一般的な購入タイミング
割安な高配当株を探すときは、まずPERとPBRを確認するのが基本と言われています。
PERは株価が1株利益の何倍まで買われているかを示す指標で、一般的には低いほど割安と判断されやすくなります。
・PER 10倍以下:割安とされることが多い
・PER 10〜15倍:標準的な水準
・PER 15倍以上:やや割高
・PER 20倍以上:割高(成長株を除く)
PBRは株価が1株純資産の何倍かを示し、1倍前後や1倍割れは資産面から見て割安と評価されることがあります。
筆者の購入タイミング
配当利回りを重要視しています。
これは単純に配当利回りが高い=配当がたくさんもらえる
だから購入するという意味ではないです。
配当利回りが高い=割安という判断ができるためです。配当利回りは以下の計算です。
配当利回り=配当金÷株価
配当性向(本業の利益から○○%を配当に回しているかと言います)にもよりますが、企業が利益から配当に回す金額はある程度一定です。
つまり企業の利益が増えれば配当金は増えます。配当金が上がれば割安と判断されて株価が上がります。
このようにして配当利回りがある程度一定を保つようになっています。
結果として、配当利回りが割安と判断する重要な指標になります。
※あくまで購入するのは冒頭で記載した企業分析をして購入に値する企業と見極めた企業だけです。
配当利回りで割安かどうかを判断するためには、過去の配当利回りを比較すればわかりやすいです。
たとえば、ある銘柄の通常時の配当利回りが3%前後なのに、現在は4.5%まで上がっているなら、株価が相対的に割安な可能性があります。
過去の配当利回りは、マネックス証券の銘柄スカウターで過去数年分の変化をグラフで見ることができます。
これを見ればこの企業は配当利回りが○%になったら割安だなと判断することができます。
ただし、急に配当性向が上昇した企業、配当性向が元々高い企業は以下理由により、購入しないようにしています。
・今後増配が見込めない
・将来の売上増に向けて投資をしていない(つまり成長企業ではない)
※例えば日本たばこ産業(JT)などです。配当性向81.4%(2025年)
増配が見込めない、成長企業でないということは、今後安定して配当金が増加することが期待できません。
また、売上減になると株価も下がるリスクがありますので、配当性向が高い企業はあまり購入しないようにしています。
私の目安としては配当性向50%以下であれば購入候補になります。
焦って飛びつかず、数字と企業の実態を丁寧に見ながら、自分なりの基準で高配当株を選んでいくことが、失敗を減らす近道になると思います。









