おすすめする投資先、おすすめしない投資先について記載します。
おすすめする投資先
おすすめしている投資先は以下です。
- 投資信託(低コストの米国株・全世界株インデックスファンド)
- 高配当株(日本・米国)
- 債券(国債・社債)
- 小規模企業共済
投資信託(低コストの米国株・全世界株インデックスファンド)
投資信託とは、専門の運用会社(ファンドマネージャー)が株式や債券、不動産などさまざまな金融商品に投資・運用する仕組みのことです。
投資信託は以下のように手数料が低コストのものを推奨します。
- 購入時手数料(買うときの費用) … 無料(ノーロード)
- 信託報酬(運用中に毎日かかる費用)… 0.25%以下(年率)
- 信託財産留保額(売るときの手数料)… 無料
- メリット
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- 長期運用(20年以上)することでマイナスになる可能性が低い
- 将来のインフレ対策になる
- 基本的には購入タイミングを計る必要がない
- デメリット
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- 債権と比べると値動きが荒い
- 元本保証ではないため、マイナスになることがある
- 将来、売却タイミングを考える必要がある
おすすめする投資信託は以下のようなものがあります。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

『全世界株式』と『米国株式』はどっちがいいの?



その質問は、米国が他国と比べて成長するか聞いているのと同じだよ。
私には未来はわからないので、自身で選択してほしいんだ。



どうしても判断に迷ってしまうのであれば、『全世界株式』の約60%は米国が含まれているから、『全世界株式』でもよいのではないかなと思っているよ。



わかった。ありがとう!
高配当株(日本・米国)
高配当株とは、名前の通り配当金が高い銘柄のことを指します。
日本の場合、優良な投資信託がないため、個別で銘柄を選択することになります。
米国の場合、優良な上場投資信託(ETF)があるためそちらを選択するとよいです。
- メリット
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- 毎年配当金がもらえる
- 将来のインフレ対策になる
- 優良銘柄を選択した場合、インデックス投資を上回ることができる
- 優良銘柄を選択した場合、毎年の配当金が増え、株価の値上がりも狙える
- 配当金目的のため、売却タイミングを考える必要がない
- デメリット
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- 購入対象の選定、購入タイミングを計る必要がある
- 債券と比べると値動きが荒い
- 元本保証ではないため、マイナスになることがある
- インデックス型の投資信託と比べて投資効率が悪い(配当金に税金がかかるため)
- 不良銘柄を選択した場合、株価がほぼ0になる可能性がある。
- 不良銘柄を選択した場合、配当が減る、無配当になる可能性がある
おすすめする高配当株ですと以下のようなものがあります。
日本株 … 個別銘柄
米国株 … 上場投資信託(VYM、HDV、SPYDなど)
※詳細は別記事にて記載します。



個人的におすすめな投資方法なのですが、それなりに知識が必要です。
債券(国債・社債)
債券とは国や企業が資金調達のために発行する「借用証書のような金融商品」です。
投資家は債券を購入することで、発行体にお金を貸す形になります。
満期まで保有すれば、元本と利息が受け取れます。
国債とは国が発行する債券となり、社債は企業が発行する債券となります。
- メリット
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- 株に比べて値動きが緩やか(マイナス50%のようなことはない)
- 配当金がもらえる
- 将来のインフレ対策になる
- 配当金目的のため、売却タイミングを考える必要がない
- デメリット
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- 購入タイミングを計る必要がある
- 株に比べてリターンが低い
おすすめする債券は以下の米国債・米社債になります。
上場投資信託(ETF)のAGG、BND、LQDなど
※米国の債券市場全体に広く分散投資できるETFです
※通常債権は満期を迎えれば元本保証されますが、上記は投資信託ですので元本保証ではありません。
小規模企業共済
投資ではないのですが、iDeCoと近いためこちらに記載します。
小規模企業共済とは、小規模な事業者や個人事業主が、将来の廃業や退職に備えて積み立てを行うための制度です。
簡単に言うと、自営業者のための「退職金制度」に近いです。
メリットとして、掛金は税金を減らすことができます。(所得控除)
iDeCoと併用が可能です。
20年以上運用しても年利が1.0~1.5%しかないため、iDeCoを先に埋めてから小規模企業共済を利用する方法をおすすめします。
おすすめしない投資先
おすすめしない投資先は以下です。
- 投資信託(高コストのアクティブファンド)
- FX(外国為替証拠金取引)
- 不動産投資
- 仮想通貨
- 金
投資信託(高コストのアクティブファンド)
アクティブファンドとは、市場平均(要はインデックス)を上回る投資成果を目指して、積極的に銘柄を選んで運用する投資信託です。
パッと見は良さそうに見えるのですが、アクティブファンドは非常に高コストの手数料がかかるため、おすすめしません。
結果的に高コストの手数料がネックとなり、10年間投資すると90%近くはインデックスファンドに負けるというデータがあります。
FX(外国為替証拠金取引)
ドルやユーロなど異なる通貨を売買して利益を得ることを目的とした取引です。
取引する相手(買う人、売る人)がいるため、ゼロサムゲーム(誰かが得をして、誰かが損をして合計すると0になる)になりますので、ギャンブルに近いため、おすすめしません。
株も同じじゃないかと思われがちですが、株については企業の成長に応じて配当金がもらえたり、自社株買いをしてくれることで利益を得ることができます。
また、最大25倍までレバレッジをかけることができ、例えば掛け金100万円で2500万分まで取引ができます。
急激な値動きがあった場合、損失は掛けた100万円だけでなく、150万円など掛け金以上になることがあります。
強制ロスカットという一定の金額より下がったら、強制的に売買する機能があるのですが、相場が急激に動いたときにはそのロスカットが間に合わず、口座残高がマイナスになることがありえるためです。
不動産投資
不動産業者などが販売しているワンルームマンション投資などは、おすすめしません。
節税になると言いますが、空室リスクや賃料の値下げなどトータルで損する可能性が非常に高いためです。
不動産について師匠となる人がいて、相談や知識を得ながら優良なリフォーム業者や管理会社などを見つけることができる方でしたら、投資をしていただいても問題ないと思います。
不動産投資の別の手段として、不動産投資信託であるREITがあります。
REITは投資家から集めた資金で、不動産投資法人がオフィスビルやマンションを購入し、賃貸収入や売買益を配当金を分配する仕組みです。
おすすめしていない理由は、不動産市況、金利変動、自然災害などが影響があること、日本は人口減少していく想定であること、などから株式と比較してリスクが高いと考えているためです。
積極的にはおすすめしませんが、安定的に配当(4~6%)がもらえますので、興味がある方は少し資産に組み入れてもよいです。
購入を検討している方は、主に都内の不動産を保有しているREIT(アドバンス・レジデンス投資法人、三井不動産ロジスティクスパーク投資法人など)をおすすめします。
仮想通貨
仮想通貨(暗号資産)とは、インターネット上で取引や保有ができるデジタルな通貨で、ブロックチェーン技術を使って取引記録の透明性や安全性が確保されているのが特徴です。
ビットコイン(Bitcoin)、イーサリアム(Ethereum)などが有名です。
仮想通貨は、株と比べて値動きが非常に激しくギャンブルに近いため、資産運用としてはおすすめしません。
ギャンブル目的で少額で実施する分にはかまいません。
金
正直おすすめに書いてもよいか悩んだのですが、他の投資先と比較して配当があるわけでもなく、売買でしか利益が発生しないため、おすすめしないに分類しました。
どうしても値動きが少なく、安全な資産を持ちたい方は購入を検討していただいてもかまいません。
購入するので現物の金ではなく、上場投資信託(ETF)の『GLD』がおすすめです。